2019年 01月 21日
nandha hotel 宿泊記
といいつつ、こういう時こそお手頃で個性的なホテルを選ぶのは楽しいもの。
最近グーグルアースで片っ端らからホテルや飲食店のアイコンをクリックして、
良さげな場所を探すのにハマっている私。
適当にクリックしていると、バジェットタイプながら個性的でオシャレなホテルを見つけました。
プロンポンエリアの路地裏にある『Nandha Hotel』です。
こちらは改装物件、しかしそうとは思えない程上手く仕上がっております。
立地はスクンビット・ソイ33からほんの少し入った場所。BTSプロンポン駅までは600メートル程度。
ソイ33、何気に日本語のいかがわしい看板が点在していますが…いたって健全な通りです。
旅行者が利用するのか、駐在員が利用するのか…?? ちなみにタクシーはそこそこ走っています。
日本語濃度が東南アジア一高いこのエリア。思わぬ所で懐かしい看板のお店も(笑)
ホテル前の路地には高級コンドや、お屋敷を改装したレストランもあります。
高い天井のホワイエの向こうにレセプション。
ロビーの壁面には沢山の自転車。
どうもオーナーが自転車好きらしく、ホテルだけでなく自転車好きが集まるコミニティープレイスとしての機能も備えている様子。
カフェだけでなく、自転車グッズのブティックもありました。
レトロな置物や家具、床のプリントタイルと相まって、賑やかで今風なインテリア。
ホテルインディゴに似ていますね。
アラフォーの私には若々し過ぎるし、質感も高くありませんが…
個人経営のバジェットホテルとしてはかなりの完成度。
うーん、きっとデザイナーやオーナーがすごくセンスが良いか、高級ホテルやダイニングに慣れ親しんだ方々なんだと思います。
キッチュだけど、下品にならないギリギリの見せ方♪
道路正面沿いには、朝食がいただけるカフェもあります。
こちらはホテルゲスト向けというより、外部にも開いたお店づくり。
バンコクで流行っている、ナイトロコーヒーもあります(飲んだ事ないけど)。
お値段も、3つ星クラスにしてはお高めの100B〜
店内を撮影しようと思ったら、日本人駐在ファミリーが訪れたので控えました。
チェックイン時はデポジットとして、現金1000Bが必要です。
オシャレなホテルですが、エレベーターの中だけは狭くて汚かったです。
エレベーター内部って、ホテルランクがモロに出ますよね…
高層階をリクエストしていたので、最上の5階でした。
このクラスだと、廊下は素っ気ないデザインも多いですが…オブジェもあり気遣いが感じられます。
予約したのは『ビンテージデラックス(30㎡)』5400円でした。
様々な呼び名のカテゴリーがありすが、基本デザインが違うだけで、広さや設備は同じ部屋がらほとんど。
3ベッドやメゾネットスイートもあります。
廊下が無く、入るとすぐにベッドなので面積の割には広く感じる室内。
デスクやクローゼット、バスルームは全て壁沿いに配置。
床はフローリング調の塩ビタイル、壁面の木板も安価なもので質感ゼロですが、
こちらもロビー同様デザインのバランスが絶妙。
足元のベンチ(木箱?)にはキャスターが付いており、スーツケースを置くのに便利でした。
東南アジアの5000円前後の個人経営ホテル、一見オシャレに見えて何処か野暮ったい部分が散見されるんですが…
こちらはそういった部分が一つも見当たらないんですよね〜
ドラム缶の上に大理石の天板、陶器ベースのスタンドランプとメチャクチャな組合せも、不思議とマッチしています。
デスクの脚は自転車…
唯一、ティッシュがカバー無しなのはご愛敬(笑)
高級ホテルばりの、雑誌のラインナップ。
コートフック? も自転車のペダル。
冷蔵庫です、無料の水以外はビールしか置いてないというのが・・・(笑)
クローゼットは小さめ。ガウンやアイロンはありません、スリッパはペラペラです。
最後にバスルーム、半透明のガラスで仕切られています。
タオルラックも自転車のハンドル…コンセプトが徹底していますね。
この料金なので、タオルはカピカピです。
洗面台はかわいいですが、狭くて使いにくい。
バスタブは無くシャワーブースのみです、水圧は弱め。シャワーヘッドや水栓は水垢が残っており住宅感が…
トイレタリーはシャワーブースの中に。
シャワーブースの床は、しっかりとした段差があり水漏れの心配がありません。
ただ換気扇が見当たらない…それ以外は、海外のバジェットホテルにしては清潔な部類に入ると思います。
問題としては、扉が木製なので廊下の音が丸聞こえ。
幸い5階は静かでしたが…夜中2時のチェックインの際、外でタバコを吸ってから上がって行く尋常ではない声量の
大陸女子グループを見かけました。彼女らと同じフロアだったらと思うと…あとジムやプールはありません。
デザインも広さも良く、料金もお手頃ですが…
バンコクのこの価格帯の個人経営ホテルって、どことなく漂うDIYというか日常生活の住宅感。
大手チェーン系とは何が違うんでしょう? 使っている仕上げ材や照明器具、リネンなどの違いなんでしょうか。
”ホテル” というより”アパート” に居る感覚なんですよね。
という事で、いくら立地やデザインが違えどこのクラスは似たりよったり。
プロンポンエリアで、オシャレで小綺麗だけどお得な宿をお探しの方にはオススメいたします。
翌朝カーテンを開けると ” ザ・スクンビットエリア” な風景。
オニカッコウの鳴き声で目覚められて幸せです♪
緑豊かなお屋敷に、新旧さまざまなコンドミニアム。
外国人や富裕層も多いエリアですが早くから発展していたので、少し憂いを帯びているというか、
山の手だけどくたびれた空気感にキュンとしてしまいます。
.